老舗フェスティバル2026 竺仙 五代目 小川文男氏

竺仙|100年続く店の集まり「東都のれん会」を五代目が語る【老舗フェスティバル2026】

日本橋や浅草には、「東都のれん会」に加盟する老舗が数多くあります。100年以上にわたって同じ商いを続け、いまも盛業している店の集まりです。

その成り立ちを、浴衣と江戸小紋の老舗竺仙(ちくせん)の五代目・小川文男さんが語りました。老舗フェスティバル2026「老舗・ご当地サミット」の1コマ目です。小川さんは江戸東京ブランド協会の理事長も務めています。

YouTubeチャンネル「日本の老舗」で公開したセミナー動画とあわせて、話の内容を紹介します。

【東都のれん会とは】100年続く店の集まり|竺仙 五代目 小川文男【老舗フェスティバル2026】(YouTubeチャンネル「日本の老舗」)

収録:2026年10月3日 老舗フェスティバル2026(東京・日本橋)/再生時間:24分29秒

動画の見どころ

  • 竺仙は浅草で創業し、戦後に日本橋へ移った
  • 東都のれん会は昭和26年発足、2026年で75年
  • 戦後の混乱期、上野の料理屋に14店が集まって生まれた
  • 発足時は48店、わずか2年で2店が脱落した厳しさ
  • 異業種の集まりであることの意味
  • 親睦の本当の意味と「浮世学問」

チャプター

  • 0:00 登壇者紹介
  • 2:48 竺仙は浅草で創業、戦後に日本橋へ
  • 4:49 東都のれん会の始まり——昭和26年の発足
  • 6:51 戦後の混乱期、古い店はどう生き残るか
  • 13:04 上野に14店が集まり「のれん会」の名が生まれる
  • 15:05 48店で発足、2年後にはもう2店が脱落
  • 17:07 異業種の集まりであることの意味
  • 19:08 「3代100年」の条件と、親睦の本当の意味
  • 21:15 老舗の集まりで学ぶ「浮世学問」

竺仙は「浅草の店」だった

竺仙は1842年(天保13年)創業。いまは日本橋小舟町に店を構えますが、始まりは浅草・雷門前の通りでした。日本橋に移ったのは戦後のこと。百貨店が消費を引っ張った時代に、当時の三越の社長から「日本橋においでよ」と声がかかったのがきっかけだったといいます。

昭和26年、上野に14店が集まった

東都のれん会の発足は昭和26年(1951年)。戦後の焼け野原のなかで、古い店がこれからどう生きていくのか、店主たちは毎日のように顔を合わせて話し合いました。東京新聞の記者から「残っている老舗の品と店を紹介する場をつくれないか」と持ちかけられたことも後押しになりました。

2月8日、上野の料理屋に集まったのは14店。「東京名物会」などの候補が出るなかで、ある店主が提案した「のれん会」に全員が賛成し、名前が決まりました。発足時の会員は48店。ところが2年後には、もう2店が脱落していたといいます。それほど変化の激しい時代だった、と小川さんは振り返ります。

異業種の老舗が集まる意味

多くの業界団体は、菓子屋なら菓子屋、呉服なら呉服という同業者の集まりです。のれん会はそうではなく、業種がばらばらの老舗の集まり。小川さんは、この会のいちばんの魅力を「人が作っている組織であること」だと言います。

元会長が繰り返し説いたのは「親睦」の大切さでした。ただ酒を飲みお茶を飲むことではなく、老舗の旦那衆との付き合いを通じて、世の中の道理——学校では学べない「浮世学問」を身につけていく。それが、のれん会がこれからも続いていくための土台になる、と話を結んでいます。

買う・調べる

※竺仙の浴衣・手拭いなどは、老舗通販.netでは現在個別の取り扱いがありません(2026年10月4日確認)。日本橋小舟町の店舗か公式サイトでお求めください。

老舗フェスティバル2026について

agataJapanでは毎年、日本が世界に誇る老舗の技術と文化に触れられるイベント「老舗フェスティバル by agataJapan」を開催しています。2026年は10月3日(土)、日本橋の福徳の森・仲通り周辺で開催し、老舗・ご当地マルシェ、日本酒の飲み比べ、老舗サミットなどのセミナー、ステージパフォーマンスに多くの方にお越しいただきました。

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