秋田清酒 出羽鶴の動画サムネイル

秋田清酒|創業1865年、出羽鶴と刈穂を酒蔵六代目が語る【動画】

秋田県大仙市の秋田清酒は、慶応元年(1865年)創業の酒蔵です。「出羽鶴」と「刈穂」という二つの蔵を統べる会社で、仙北平野という日本有数の穀倉地帯を背にして酒をつくってきました。

YouTubeチャンネル「日本の老舗」のご当主インタビュー番組で、酒蔵六代目 当主・伊藤洋平さんが、米づくりから始める酒造りと、二つの蔵をどう使い分けているかを語っています。

秋田清酒株式会社 酒蔵六代目 当主 伊藤洋平氏(CICライブ/45分23秒)

公開:2021年7月12日/再生時間:45分23秒

動画の見どころ

この回には章立てのタイムスタンプが付いていないため、話題の並びを目次として整理しました。

  • 慶応元年(1865年)の創業から、仙北平野で酒をつくり続けてきた蔵のなりたち
  • 「出羽鶴」と「刈穂」という二つの蔵を併せ持つ会社のかたち
  • 「米作りからの酒造り」という考え方。原料の米に自ら関わる理由
  • 山廃仕込みと酒槽(ふね)しぼりという、手のかかる製法を続けている理由
  • 純米酒を中心に据えた品ぞろえへと切り替えてきた経緯
  • 海外への輸出に取り組むなかで見えてきた、日本酒の受け取られ方
  • 酒蔵六代目として、伝統と革新のどこに線を引くか

秋田清酒とは — 創業はいつで、いま何代目か

創業は慶応元年(1865年)。当時の屋号は「ヤマト酒造店」で、伊藤家が営んできました。現在の秋田清酒株式会社は、出羽鶴酒造と刈穂酒造でつくられた酒の瓶詰め・貯蔵・販売を担う会社として、昭和47年(1972年)7月1日に設立されています。本社は秋田県大仙市戸地谷字天ヶ沢83-1、代表取締役社長は伊藤洋平さんです(2026年10月5日、秋田清酒公式サイトの会社概要およびWikipedia「秋田清酒」で確認)。

動画では「酒蔵六代目 当主」として紹介されています。一方、創業者は伊藤家の12代目にあたる伊藤重四郎とされており、家の代数と酒蔵としての代数は別に数えられています。1865年の創業から数えて伊藤洋平さんが六代目、という整理です。本記事では動画の表記にそろえて「酒蔵六代目」と記します。

沿革 — ヤマト酒造店から出羽鶴へ、そして刈穂へ

慶応元年(1865年)、伊藤家12代目・伊藤重四郎が「ヤマト酒造店」として酒造りを始めました。大正2年(1913年)には13代目・伊藤恭之助が事業を会社組織に改め、「鶴のように優美な出羽の国の酒になるように」との願いを込めて銘柄を出羽鶴と名付けています。出羽鶴酒造は大仙市南外字悪戸野81にあります。

同じ大正2年(1913年)創業の刈穂酒造は大仙市神宮寺字神宮寺275。こちらは伝統の山廃仕込みと、全量を酒槽(ふね)でしぼる造りを守っています。酒名の「刈穂」は、天智天皇の和歌「秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ」に由来します。百人一首の巻頭に置かれた一首です(2026年10月5日、秋田清酒公式サイトの刈穂紹介ページで確認)。

太平洋戦争中は酒造りを中断し、戦後に復活。昭和40年代には生産量が1万石を超えた時期もありました。平成以降は純米酒を中心に据え、海外輸出にも取り組んでいます。

仙北平野と秋田の酒 — 業種と地域の背景

大仙市のある仙北平野は、秋田県南部に広がる日本有数の穀倉地帯です。酒の原料は米ですから、米の産地に蔵があることは、そのまま酒造りの条件になります。「米作りからの酒造り」という秋田清酒の言い方は、この地理を前提にしたものです。

製法について、二つの蔵の違いは酒母(しゅぼ/酒のもとになる酵母の培養)の造り方によく表れます。生酛(きもと)は、蒸した米と麹をすりつぶす「山卸(やまおろし)」という作業を経て、蔵に住む乳酸菌の力で雑菌を抑えながら酵母を育てる伝統的な方法です。山廃(やまはい)はその山卸を省いた製法で、正式には山廃酛(やまはいもと)と呼ばれます。どちらも速醸系の酒母より手間と時間がかかります。刈穂はこの山廃仕込みに独自の改良を加え、麹の力と低温管理を組み合わせた酒母づくりを確立したと説明しています。

しぼりの工程も手がかかります。酒槽(ふね)しぼりは、醪(もろみ)を入れた袋を槽に並べ、無理な圧力をかけずにゆっくりしぼる方法です。機械で一気に圧をかける方法に比べて時間と人手がいる代わりに、酒質の繊細さが残ると言われます。刈穂はこれを全量で行っています。

名物と商品 — 三つの蔵の銘柄

  • 秋田清酒:やまとしずく、晴田(seiden)
  • 出羽鶴酒造:出羽鶴、松倉、ぬぐだ丸
  • 刈穂酒造:刈穂、六舟
  • 老舗通販.netでは「出羽鶴 生もと仕込み純米酒 720ml」「出羽鶴 自然米酒 松倉 1800ml」などを扱っています
  • 刈穂は「山廃純米 超辛口」などの辛口の純米酒で知られます

買う・訪ねる

本社は秋田県大仙市戸地谷字天ヶ沢83-1。出羽鶴酒造(大仙市南外字悪戸野81)は酒蔵見学を受け入れており、通年9:00〜16:00・予約必須と案内されています。訪問の際は事前に蔵へお申し込みください。小売の営業時間や定休日は公式サイトに個別の案内がないため、購入は公式オンラインショップか老舗通販.netが確実です(2026年10月5日時点)。

老舗フェスティバル2026は10月3日に開催されました

agataJapanが主催する「老舗フェスティバル2026」は、2026年10月3日(土)10:00〜18:00、東京・日本橋の福徳の森と仲通り周辺(東京都中央区日本橋室町2-5-10)で開催されました。全国の老舗と「ご当地」の生産者が集まり、奉納能や老舗サミット、名店コラボなどの企画が並びました。

2026年の開催は終了しています。当日の出展者や企画の詳細、次回の開催情報は老舗フェスティバル2026の特設ページでご覧いただけます。

100年続く老舗の品を、お取り寄せで

「老舗通販.net」は、3代100年以上続く老舗だけが参加する通販サイトです。2010年の開設以来、全国の老舗の品を扱ってきました。遠方でお店に足を運べない方も、ここから取り寄せられます。

老舗通販.net で老舗の品を探す(秋田清酒 出羽鶴の商品ページ)

動画で見る日本の老舗

この回は、YouTubeチャンネル「日本の老舗」およびagataJapanが配信するご当主インタビュー番組「伝統はイノベーションの連続である」(CICライブ)の一本です。3代100年続いてきた老舗に、伝統と革新、家訓など普段あまり語られてこなかったことを聞く構成になっています。

ほかの老舗の回は、連載「動画で見る日本の老舗」の一覧からご覧いただけます。

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