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辻屋本店|創業1912年、浅草の下駄と草履を四代目が語る【動画】

浅草の辻屋本店は、大正元年(1912年)創業の和装履物専門店です。下駄・草履・雪駄を扱い、店には鼻緒を挿げる職人が常駐しています。足の大きさだけでなく甲の高さや歩き方のくせまで見て、その場で一足に仕上げるのが、この店の仕事です。

YouTubeチャンネル「日本の老舗」のご当主インタビュー番組で、四代目当主・富田里枝さんが、震災と戦災をくぐった店の歩みと、履物を履く人が減った時代にどう商いを続けてきたかを語っています。

辻屋本店 四代目当主 富田里枝氏(CICライブ/46分14秒)

公開:2021年5月11日/再生時間:46分14秒

動画の見どころ

この回には章立てのタイムスタンプが付いていないため、話題の並びを目次として整理しました。

  • 大正元年(1912年)、本所石原町で下駄屋として始まった店のなりたち
  • 関東大震災で店を焼失し、浅草の新仲見世へ移って再出発した経緯
  • 東京大空襲のあと、二代目が店を建て直した話
  • 鼻緒を「挿げる」とはどういう作業か。足に合わせて15分で仕上げる職人の仕事
  • 着物を日常で着る人が減ったあと、履物屋が誰に向けて商いをしているか
  • 四代目として、女性の当主が店を継いだときに考えたこと
  • オンライン接客やYouTube配信といった、新しい売り方への取り組み

辻屋本店とは — 創業はいつで、いま何代目か

創業は大正元年(1912年)。初代・辻巳之吉(つじ・みのきち)が、本所石原町三丁目(現在の墨田区石原)で下駄屋として店を開きました。現在の当主は四代目の富田里枝さんです(2026年10月5日、辻屋本店公式サイトの沿革およびagataJapanの老舗ページで確認)。

沿革 — 震災と戦災、そして二度の移転

大正12年(1923年)の関東大震災で店を焼失。初代は本所から焼け出され、浅草の新仲見世通りに店を構えて再スタートを切ります。昭和20年(1945年)の東京大空襲でも被災し、二代目・辻政(ただし)が店を再建しました。平成26年(2014年)には、浅草駅と浅草神社の両方に近い伝法院通りへ移転しています。

そして令和6年(2024年)10月、諸事情により伝法院通りからさらに引っ越し、2026年2月8日に雷門2丁目で新店舗を開きました。現在の所在地は東京都台東区雷門2-13-4 岡本ビル2階。雷門から徒歩2分、各線浅草駅から徒歩3分です。

※agataJapanの老舗ページには移転前の住所(台東区浅草1-36-8)と「定休日 12月31日」が掲載されています。本記事は公式サイトの最新の案内(雷門2-13-4 岡本ビル2階/木曜定休)を採用しました。老舗ページの更新については別途社内で確認します。

下駄・草履・雪駄 — 業種と地域の背景

和装の履物は、台と鼻緒の組み合わせでできています。下駄は木の台に歯をつけた履物、草履は平らな台に鼻緒を据えたもの、雪駄は竹皮の表に革の底を張った草履の一種で、茶人の千利休が考案したと伝えられています。いずれも台と鼻緒は別々の部材で、鼻緒を台に取り付ける作業を「挿げる(すげる)」と言います。

つまり和装履物は、既製品を箱から出して渡すだけでは完成しません。鼻緒の締め具合は履く人の足に合わせて決めるもので、ここに職人の手がいります。辻屋本店では鼻緒の種類を男女あわせて100種類以上そろえ、台と鼻緒を選んだあと、足を見ながら15分ほどで挿げて仕上げます。長時間歩いても痛みや疲れが出にくいように調整するのが、代々伝わる技術だと説明されています。

浅草は、芝居や縁日に人が集まる土地柄から、履物屋が商いを続けてきた街です。浅草の好みを示す言葉として、店は「三味角(しゃみかく)」という角ばった駒下駄を挙げています。左右を合わせると三味線の胴に似ているためこう呼ばれ、鼻緒を通常より後方に挿げた「坪下がり」で、つま先を長く、踵をかなり外に出して履くかたち。浅草ではこれが「粋な下駄」として好まれてきたといいます。

名物と商品 — 自分の足に合う一足

  • かさね 薄浅葱鼠(26,400〜30,800円):ふだん着物からお出かけ着物まで使える定番の草履。3段の台は約5.5cmで歩きやすく、鼻緒は高品質の牛革
  • 【男物】白木三味角 坪下がり下駄(10,340円):浅草で「粋」とされる角ばった駒下駄
  • 鼻緒は男女あわせて100種類以上。台と組み合わせて店頭で挿げ上げ
  • 予約制のオンライン接客に対応。画面越しに商品を選び、足を見せて仕上げてもらえる
  • 老舗通販.netでは「女性用 牛革エナメル三段重ね草履〜白金」「男性用 南部表雪駄 牛本天革 福林鼻緒」などを扱っています

買う・訪ねる

新店舗は東京都台東区雷門2-13-4 岡本ビル2階。営業時間は10:00〜18:00、定休日は木曜日(催事出店などで臨時休業あり)。電話は03-3844-1321。銀座線・東武線・都営浅草線の各浅草駅から徒歩3分、雷門から徒歩2分です(2026年10月5日、辻屋本店公式サイトの店舗案内で確認)。

老舗フェスティバル2026は10月3日に開催されました

agataJapanが主催する「老舗フェスティバル2026」は、2026年10月3日(土)10:00〜18:00、東京・日本橋の福徳の森と仲通り周辺(東京都中央区日本橋室町2-5-10)で開催されました。全国の老舗と「ご当地」の生産者が集まり、奉納能や老舗サミット、名店コラボなどの企画が並びました。

2026年の開催は終了しています。当日の出展者や企画の詳細、次回の開催情報は老舗フェスティバル2026の特設ページでご覧いただけます。

100年続く老舗の品を、お取り寄せで

「老舗通販.net」は、3代100年以上続く老舗だけが参加する通販サイトです。2010年の開設以来、全国の老舗の品を扱ってきました。遠方でお店に足を運べない方も、ここから取り寄せられます。

老舗通販.net で老舗の品を探す(辻屋本店の商品ページ)

動画で見る日本の老舗

この回は、YouTubeチャンネル「日本の老舗」およびagataJapanが配信するご当主インタビュー番組「伝統はイノベーションの連続である」(CICライブ)の一本です。3代100年続いてきた老舗に、伝統と革新、家訓など普段あまり語られてこなかったことを聞く構成になっています。

ほかの老舗の回は、連載「動画で見る日本の老舗」の一覧からご覧いただけます。

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