おかめ鮨の動画サムネイル

おかめ鮨|創業1855年、芝の江戸前ばらちらしを五代目が語る【動画】

東京・港区芝。かつて目の前に海が広がり、江戸前と呼ばれた好漁場だった土地で、おかめ鮨は五代にわたって鮨を握ってきました。創業は安政2年。始まりは店を構えた鮨屋ではなく、寺社や大名屋敷へ鮨を届ける仕出し屋でした。すし飯に砂糖を使わず塩と酢だけで仕上げる——五代目店主の長谷文彦さんが、受け継いだ流儀と、変えてきたことを語ります。

五代目おかめ鮨 当主 長谷文彦氏(CICライブ/YouTubeチャンネル「日本の老舗」)/再生時間:45分3秒/公開:2021年9月10日

動画の見どころ

この回は章立て(チャプター)が設定されていないため、話題の並びを目次の形に整理しました。

  • 仕出しすし屋として始まった創業の姿
  • 店名「おかめ」の由来——「おかまいなし」がなまったという言い伝え
  • 花柳界との付き合いと、座敷で握るケータリング
  • 砂糖を使わないすし飯という選択
  • 米の産地を毎年選び直す話
  • 時代と客層に合わせて新しいネタを取り入れる姿勢

おかめ鮨の創業は何年か

創業は安政2年です。西暦では1855年にあたります。公式サイトとagataJapanの老舗ページはいずれも「安政2年(1856年)」と記していますが、安政元年が1854年ですから、安政2年は1855年です(2026年10月6日確認)。本記事では和暦の対応にしたがって1855年と記し、公式サイトの表記と1年の差があることを注記しておきます。

始まりは店売りではなく、仕出しの鮨屋でした。届け先は近隣の寺社や、芝にあった薩摩藩の上屋敷。花柳界とも付き合いがあり、客の好みを聞いてその場で握るケータリングもしていたといいます。

店名の由来も、その商いの姿から来ています。「おかまいなし」がなまって「おかめなし」になった——どんなネタでも握りますという心意気を表した名前だと、老舗ページは伝えています。

芝浦と江戸前——なぜこの土地に鮨屋があるのか

「江戸前」はもともと、江戸城の前に広がる海、いまの東京湾内湾の漁場を指す言葉でした。芝浦はその一角で、芝えびの名が残るように、小魚や貝の採れる場所でした。穴子、小肌、車海老、あさり——握り鮨のネタとして定着したものの多くが、この海で揚がっています。

握り鮨そのものが江戸で生まれたのは文政年間(1818〜1830年)ごろとされ、屋台から始まった食べものでした。おかめ鮨の創業は、その握り鮨が江戸の町に広く定着したあとの時期にあたります。

受け継いできたもの——砂糖を使わないすし飯

おかめ鮨のすし飯は、砂糖などの甘味料を使わず、塩と酢だけで味を決めます。甘さで輪郭をつけないぶん、ネタの味と酢の切れ味がそのまま出る仕立てです。米も毎年、近所の米屋と相談して産地を選び直すといいます。

一方で、新しいネタは積極的に取り入れます。五代目は毎朝市場に出て自分で仕入れ、さばき、握る。守るところと動かすところの線引きが、はっきりしている店です。

何が名物か——ばらちらし

看板はばらちらし(2,420円)です。漬けにした白身やマグロ、海老、イカ、小肌、穴子などを散らしたちらし鮨で、芸者が稽古の合間に手早く、おいしく食べられるように三代目が考案したと伝えられています。花柳界との付き合いから生まれた一品が、いまの看板になっているわけです。

価格は変わることがあります(agataJapanの老舗ページ記載・2026年10月6日確認)。

店を訪ねる

  • 住所:東京都港区芝4-9-4
  • 電話:03-3451-6430
  • 営業時間:11:00〜13:00/17:00〜22:00
  • 定休日:土曜・日曜・祝日
  • アクセス:JR田町駅・都営地下鉄三田駅から徒歩8分ほど
  • 公式サイト:五代目 おかめ鮨

※営業情報はagataJapanの老舗ページの記載によります(2026年10月6日確認)。公式サイトには営業時間・定休日の掲載がないため、来店前に店舗へご確認ください。

なお、おかめ鮨は老舗通販.netには出店していません(2026年10月6日確認)。

関連記事

老舗フェスティバル2026 by agataJapan

agataJapanでは毎年、日本が世界に誇る老舗の技術と文化に触れられるイベント「老舗フェスティバル by agataJapan」を開催しています。2026年は10月3日(土)、東京・日本橋の福徳の森・仲通り周辺で開催し、老舗・ご当地マルシェ、日本酒の飲み比べ、当主が登壇する老舗サミットなどのセミナー、ステージパフォーマンスに多くの方にお越しいただきました。

100年続く老舗の品を、お取り寄せで

「老舗通販.net」は、3代100年以上続く老舗だけが参加する通販サイトです。2010年の開設以来、全国の老舗の品を扱ってきました。遠方でお店に足を運べない方も、ここから取り寄せられます。

老舗通販.net で老舗の品を探す

チャンネル「日本の老舗」について

この動画は、YouTubeチャンネル「日本の老舗」で公開している当主インタビュー番組「伝統はイノベーションの連続である」(CICライブシリーズ)の一本です。3代100年続いてきた秘訣を、当主ご本人の言葉で聞く番組です。ほかの回は連載「動画で見る日本の老舗」からご覧ください。

老舗のブランディング・販路開拓のご相談

スターマーク株式会社は、老舗通販.net の運営とagataJapanのメディア運営を通じて、老舗の魅力を国内外に伝える仕事をしています。自社の歴史や技術をどう伝えればよいか、ECや海外向けの販路をどう広げるか——そうしたご相談はスターマークのお問合せフォームからお寄せください。

新着・おすすめ情報

  1. 日本橋さるや オリジナルギフトのご案内

  2. 【吉德】「吉德これくしょん」展示室(浅草橋本店4階 入場無料)

  3. 老舗フェスティバル2026 老舗サミット 高橋商店(繁桝)の日本酒と福岡県八女市

    高橋商店(繁桝)|創業1717年の酒蔵がESGで日本酒を「見える化」【老舗フェスティバル2026】

  4. 龍昇亭西むら

  5. かんだやぶそば

  6. 神茂

  7. 海老屋總本舗(買う / 向島・本所エリア)のページを公開しました

  8. 【黒江屋】漆器講座を開催

  9. 清流ガーデン澤乃井園

  10. 中清

  11. 滝澤酒造の動画サムネイル

    滝澤酒造|創業1863年、発泡日本酒AWASAKEを六代目が語る【動画】

  12. 【山本山 ふじヱ茶房】和アフタヌーンティー『茶菓講』が秋メニューになりました

  13. 【プレスリリース】現代アーティスト如月音流(キサラギネル)による来場者参加型アートが完成。「現代アート」×「着物」x「伝統」によるクロスカルチャーの世界観を表現。

  14. 大成食品(中野店)

  15. 2023年土用の丑の日はいつ? 由来やうなぎを食べる理由とは?