浅草、雷門の交差点に立つ赤茶色のビル。神谷バーは明治13年(1880年)に日本初のバーとして歩き始めました。看板はいまもデンキブラン——初代・神谷傳兵衛が生んだカクテルで、太宰治の『人間失格』にも登場します。建物は大正10年(1921年)の竣工で、国の登録有形文化財。五代目当主の神谷直彌さんが、145年を越えた店の歴史と、守り方を語ります。
神谷バー 五代目当主 神谷直彌氏(CICライブ/YouTubeチャンネル「日本の老舗」)/再生時間:32分21秒/公開:2022年3月18日
動画の見どころ
この回は章立て(チャプター)が設定されていないため、話題の並びを目次の形に整理しました。
- 「みかはや銘酒店」から始まった創業の姿と、酒の一杯売り
- 初代・神谷傳兵衛が合成洋酒をつくった時代背景
- デンキブランという名前の由来と、変えずに守っているレシピ
- 大正10年の建物を使い続けることの意味(登録有形文化財)
- 1階のバーと2階のレストラン——客の過ごし方で分ける設計
- 五代目として、浅草の店をどう続けていくか
神谷バーの創業は何年か
創業は明治13年(1880年)4月。初代・神谷傳兵衛が浅草に「みかはや銘酒店」を開き、酒の一杯売りを始めたのが出発点です(公式サイトの沿革・2026年10月6日確認)。
沿革をたどると、店の姿が段階的に変わっていったことが分かります。
- 明治13年(1880年):「みかはや銘酒店」開業
- 明治15年(1882年):デンキブランの製造販売を開始
- 明治45年(1912年):店名を「神谷バー」に改め、店内を西洋風に改造
- 大正10年(1921年):現在の神谷ビル落成
- 昭和24年(1949年):株式会社化
- 昭和35年(1960年):洋食の提供を開始
- 平成23年(2011年):建物が国の登録有形文化財に指定
初代の神谷傳兵衛はデンキブランのほかにもさまざまな合成洋酒を手がけ、「日本のワイン王」と称されるまでになった人物だと、agataJapanの老舗ページは伝えています。
「デンキブラン」はなぜその名前なのか
明治のころ、電気はまだ珍しいものでした。そのため目新しいもの、ハイカラなものを「電気○○」と呼ぶ言い方が流行しました。そこにブランデーの「ブラン」を重ねたのがデンキブランという名前です。
中身はブランデーをベースに、ジン、ワイン、キュラソー、薬草などをブレンドしたもの。アルコール度数は30度で、口当たりはほんのり甘く、度数のわりにするりと入ります。配合は公表されていません。
1階は「神谷バー」、2階は「レストランカミヤ」
同じ建物のなかで、過ごし方によって入口が分かれています。1階の神谷バーは、デンキブランやビール、ワインを立ち飲み感覚で味わう場。2階のレストランカミヤは洋食を中心としたメニューで、家族やグループでの食事に向きます。雷門通りに面した神谷バー賣場では、デンキブランやカミヤワインなどのオリジナル商品を持ち帰りで買えます。
料理では、高級だし昆布で約3時間煮込んだもつを信州味噌と醤油で仕上げた煮込が人気一番。ズワイガニを使ったかにコロッケも、1階・2階のどちらでも注文できます(agataJapanの老舗ページ記載・2026年10月6日確認)。
店を訪ねる
- 住所:東京都台東区浅草1-1-1 神谷ビル
- 電話:03-3841-5400
- 営業時間:11:00〜20:00(ラストオーダー19:30)
- 定休日:火曜、毎月2回月曜
- アクセス:東京メトロ・都営地下鉄・東武線 浅草駅から徒歩2分ほど
- 公式サイト:神谷バー
※営業情報は公式サイトの記載によります(2026年10月6日確認)。agataJapanの老舗ページは「11:00〜21:00(L.O.20:30)/定休日 第1月曜・火曜/電話 03-5689-0462」と記しており、公式サイトの記載と食い違っています。本記事は公式サイトを採りました。価格・営業情報は変わることがあるため、来店前に公式サイトでご確認ください。
なお、神谷バーは老舗通販.netには出店していません(2026年10月6日確認)。デンキブランやカミヤワインは、浅草の賣場でお求めいただけます。
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