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石川酒造|創業1863年、多満自慢と多摩の恵を十八代目が語る【動画】

東京都福生市の熊川に、国の登録有形文化財に指定された蔵が6棟そろって建っています。石川酒造——日本酒「多満自慢」と、クラフトビール「多摩の恵」「TOKYO BLUES」をつくる蔵です。敷地には直売所もレストランもあり、酒を飲んで、食べて、泊まることまでできる。酒蔵というより、酒をめぐる一つの集落のような場所です。

創業は文久3年(1863年)。石川家13代目の石川和吉が、多摩郡小川村(現在の小平市)で酒造りを始めました。その17年後に現在の熊川へ移り、以来この地で酒を醸し続けています。(出典:Wikipedia「石川酒造」、2026年10月1日確認)

YouTubeチャンネル「日本の老舗」では、当主が「飲んで、食べて、泊まれる酒蔵」という発想と、酒で地域を盛り上げる取り組みについて語っています。動画とあわせて、蔵の沿革と、明治期に一度挫折したビール事業がどう戻ってきたのかを整理しました。

【唯一無二】飲んで、食べて、泊まれる酒蔵!お酒で地域を盛り上げる!【石川酒造】(YouTubeチャンネル「日本の老舗」)

公開日:2024年3月7日/再生時間:12分20秒

動画の見どころ

  • 酒蔵の敷地を「飲んで、食べて、泊まれる」場所に開いていった発想
  • 日本酒とクラフトビール、二つの酒を同じ蔵でつくるということ
  • 地下から汲み上げる天然水が、酒質の前提をどう決めているか
  • 米の個性を生かした酒づくりの工夫
  • 地域への貢献と、事業を続けることのつながり
  • 明治期のビール醸造から現在までの、長い中断をはさんだ歩み

※この回の概要欄には章立てのタイムスタンプがないため、見どころを箇条書きで示しています。

石川酒造とは——創業は何年か

創業は文久3年(1863年)9月1日。石川家13代目当主の石川和吉が、多摩郡小川村で酒造りを開始したのが始まりです。1880年(明治13年)に小川村から現在地の熊川へ移り、酒蔵を建てました。現在の当主は18代目・石川彌八郎(太郎)さんで、日本酒「多満自慢」とクラフトビール「多摩の恵」のブランドを展開しています。(出典:Wikipedia「石川酒造」、2026年10月1日確認)

※agataJapan.tokyoの「石川酒造」紹介ページには、本文に「文久6年に創業」、沿革に「明治41年(1881年)に現在の地に蔵を新築」との記載がありますが、文久年間は1861〜1864年で6年は存在せず、明治41年は1908年、1881年は明治14年にあたります。本記事ではWikipediaの記述(文久3年=1863年創業、1880年=明治13年に熊川へ移転)を採用しました。(2026年10月1日確認)

一度やめたビールを、100年越しに再開した蔵

石川酒造がビールを醸し始めたのは1888年(明治21年)のことでした。明治期の日本ではビールとワインの需要が高まっており、酒蔵がそこへ乗り出すのは時代の流れでもありました。しかし事業は長く続かず、まもなく断念します。

ビールが蔵に戻ってきたのは、それから100年以上あとの1998年(平成10年)。地ビール「多摩の恵」が誕生しました。背景には1994年の酒税法改正があります。それまでビールの製造免許には年間2,000キロリットルという最低製造数量基準があり、小規模な醸造は事実上できませんでした。これが60キロリットルまで引き下げられたことで、全国に地ビールの蔵が生まれます。石川酒造はその波に乗って、100年前に途切れた事業の続きを始めたことになります。

同じ敷地で日本酒とビールの両方を醸す蔵は、全国でも多くありません。日本酒は米と麹、ビールは麦芽とホップ。原料も発酵のさせ方も違う二つの酒を扱うことは、技術の幅をそのまま蔵の強みに変える選択でもあります。

国の登録有形文化財が6棟——敷地そのものが見どころ

石川酒造の敷地には、2004年(平成16年)2月17日に国の登録有形文化財に登録された建造物が6棟あります。本蔵、新蔵、向蔵、雑蔵、長屋門、文庫蔵の6つです。雑蔵は史料館になっており、蔵の歴史や明治期のビール醸造に関わる史料を見ることができます。明治期に使われていたビール釜も残されています。(出典:Wikipedia「石川酒造」、agataJapan.tokyo「石川酒造」、2026年10月1日確認)

敷地内には直売所「酒世羅(さけせら)」、イタリアンレストラン「福生のビール小屋」、和食の「食道いし川」があります。動画のタイトルにある「飲んで、食べて、泊まれる酒蔵」とは、この敷地の使い方そのものを指しています。

東京で酒を造るということ——多摩の酒蔵

東京に酒蔵があると聞いて驚く人は少なくありません。しかし多摩川の中流から上流にかけての一帯には、江戸期から続く蔵が点在しています。福生市には石川酒造と田村酒造場の2蔵があり、青梅市沢井には小澤酒造があります。いずれも秩父奥多摩系の良質な地下水に恵まれた土地です。江戸という巨大な消費地を控えていたことも、この地域に酒造業が根づいた理由でしょう。

石川酒造は地下150メートルから汲み上げる天然水を仕込み水に使っています。「多満自慢」は秋から初春にかけてだけ仕込む寒造りでつくられます。気温の低い時期に仕込むことで雑菌の繁殖を抑え、発酵をゆっくり進められる——江戸期に確立した方法が、いまも守られています。

何が名物か——多満自慢と多摩の恵

  • 多満自慢 純米大吟醸(720ml)……5,830円。兵庫県産山田錦を35%まで磨き、寒造りで仕込んだ一本。「多摩の心をうたいつつ、多摩の自慢となるよう、多くの人達の心を満たすことができたら」という願いから名づけられました
  • 多摩の恵「ペールエール」(500ml)……638円。自社の地下天然水を使った、蔵で一番人気のビール。ホップの香りと酵母由来の香りが混ざり、柑橘系の豊かな香りが立ちます
  • TOKYO BLUES「セッションエール」(330ml×3本)……1,842円。「東京の名を冠した、真の東京クラフトビール」を目指した一本。飽きずに飲み続けられることを意識して醸造されています
  • 八重菊熟成酒……老舗通販.netで取り扱いのある熟成酒

※取り扱い商品と価格は時期によって変わります。最新の品揃えは老舗通販.netと公式サイトでご確認ください。(2026年10月1日確認)

買う・訪ねる

  • 老舗通販.net:石川酒造(多満自慢)の商品一覧
  • 蔵:〒197-8623 東京都福生市熊川1番地(電話 042-553-0100)
  • 営業時間:石川酒造(本社)平日 8:30〜17:30/直売店「酒世羅」10:00〜18:00・火曜定休(12月を除く)/福生のビール小屋 11:30〜21:30・月曜・火曜定休/食道いし川 11:30〜22:00(平日15:00〜17:00休)・水曜定休
  • 蔵見学:ガイドなしの「お気軽散策コース」は無料・予約不要。団体見学(10名以上)は要予約、定員40名、1人500円。そのほかのコースは休止している時期があります
  • 公式サイト:石川酒造
  • agataJapan.tokyoの紹介ページ:石川酒造/福生のビール小屋(石川酒造)
  • エリアで探す:東京都の老舗

※営業情報は公式サイトとagataJapan.tokyoの掲載内容です(2026年10月1日確認)。変更される場合があるため、お出かけ前に蔵へご確認ください。

あわせて読みたい(酒蔵の老舗):田村酒造場|創業1822年、嘉泉を生んだ井戸水を十六代目が語る【動画】/小澤酒造|創業1702年、東京の名水と澤乃井を二十三代目が語る【動画】/滝澤酒造|創業1863年、発泡日本酒AWASAKEを六代目が語る【動画】

老舗フェスティバル2026で全国の老舗に会える

agataJapanでは毎年、日本が世界に誇る老舗の技術と文化に触れられるイベント「老舗フェスティバル by agataJapan」を開催しています。2026年は日本橋で開催します。

  • 日時:2026年10月3日(土)10:00〜18:00(予定)
  • 会場:福徳の森・仲通り周辺(東京都中央区日本橋室町2-5-10)
  • 入場:無料(飲食・セミナーなどは別途費用)
  • 内容:老舗・ご当地マルシェ、伝統工芸ワークショップ、全国の酒蔵による日本酒の飲み比べ、老舗サミット、ステージパフォーマンスほか
  • 詳細:老舗フェスティバル2026 by agataJapan
  • チケット・特設ページ:老舗通販.net 老舗フェスティバル2026特設ページ

会場に隣接する福徳神社は、古くから商売繁盛の祈願で親しまれてきた神社です。老舗の逸品を手に取りながら、日本橋の歴史と文化に親しむ一日をお過ごしください。

100年続く老舗の品を、お取り寄せで

「老舗通販.net」は、3代100年以上続く老舗だけが参加する通販サイトです。2010年の開設以来、全国の老舗の品を扱ってきました。遠方でお店に足を運べない方も、ここから取り寄せられます。

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YouTubeチャンネル「日本の老舗」

この動画を公開しているYouTubeチャンネル「日本の老舗」では、創業100年を超える老舗の当主に、老舗を老舗たらしめる「五つの奥義」を語ってもらうインタビューシリーズを配信しています。ほかの回は動画で見る日本の老舗からご覧ください。

老舗のブランディング・販路開拓のご相談

スターマーク株式会社は、老舗通販.net の運営とagataJapanのメディア運営を通じて、老舗の魅力を国内外に伝える仕事をしています。自社の歴史や技術をどう伝えればよいか、ECや海外向けの販路をどう広げるか——そうしたご相談はスターマークのお問合せフォームからお寄せください。

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